今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 吉岡健太郎 名城病院肝臓病センター

監修: 持田智 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科

著者校正/監修レビュー済:2023/05/24
参考ガイドライン:
  1. 特発性造血障害に関する調査研究班:輸血後鉄過剰症診療の参照ガイド 令和1年改訂版
  1. EASL(European Association for the Study of the Liver):EASL Clinical Practice Guidelines on haemochromatosis(2022)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. EASL Clinical Practice Guidelines on haemochromatosis(2022)から診断のアルゴリズムを採用し、診断における血清フェリチン値の上昇(女性200 ng/mL以上、男性300 ng/mL以上)とトランスフェリン飽和度上昇(男性50%以上、女性45%以上)を追記した。
  1. ヘモクロマトーシスのCT画像を更新し、MRI画像を追加した。

概要・推奨   

概要:
  1. 遺伝性ヘモクロマトーシスは白人では最も頻度の高い遺伝性疾患であるが、わが国では希少疾患である。
  1. 再生不良性貧血や骨髄異形成症候群など難治性貧血の治療のために赤血球輸血を繰り返すことで二次性ヘモクロマトーシスを発症する。
  1. 遺伝性ヘモクロマトーシスは特異な症状から疑う場合、無症状だが血液検査や家族歴から疑う場合、非特異的全身症状(疲労感、倦怠感、無気力、体重減少など)から疑う場合がある。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
吉岡健太郎 : 報酬額((株)三和化学研究所)[2024年]
監修:持田智 : 講演料(ギリアド・サイエンシズ(株),アッヴィ合同会社,あすか製薬(株),東レ(株),大塚製薬(株),エーザイ(株))[2024年]

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