今日の臨床サポート

薬物中毒

著者: 宮道亮輔 東京慈恵会医科大学 救急医学講座

監修: 箕輪良行 みさと健和病院 救急総合診療研修顧問

著者校正/監修レビュー済:2016/09/02
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 薬物中毒とは、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、アセトアミノフェン、抗精神病薬などの薬物を大量服薬および誤食したことにより生じる症状のことである。
  1. 薬物中毒は疑わないと診断できないため、意識障害患者などでは常に念頭に置いて鑑別する。抗コリン症候群やセロトニン症候群などのトキシドロームを意識すると、診断に有用である。
  1. 原因薬物は多岐にわたるため、バイタルサインを含む臨床症状や検査所見を組み合わせて病態を理解することが大切である。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
宮道亮輔 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:箕輪良行 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 薬物中毒は疑わないと診断できないため、意識障害患者などでは常に念頭に置いて鑑別する。
  1. 詳細な病歴聴取、家族や友人、救急隊からの情報を活用する。
  1. 原因薬物は多岐にわたるため、バイタルサインを含む臨床症状や検査所見を組み合わせて病態を理解することが大切である。
  1. 6つのトキシドロームを意識すると臨床診断に有用である。
  1. 原因不明の重症患者では、血液検査(電解質、腎機能、血糖など)や尿検査、心電図、X線撮影などを行う。アニオンギャップや浸透圧ギャップの測定も鑑別に役立つ。
  1. 中毒治療の4原則は、支持療法、吸収の阻害、排泄の促進、拮抗薬解毒薬である。
  1. 重症患者では、各種モニターを実施して、気道・呼吸・循環を安定化するための処置を行う。血液浄化の適用を検討する。
問診・診察のポイント  
  1. 原因不明の意識障害患者から、急性中毒患者を見つけ出すことが第一である。

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