今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 音羽勘一 富山県立中央病院 循環器内科

監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門

著者校正/監修レビュー済:2024/12/11
参考ガイドライン:
  1. 日本循環器学会:失神の診断・治療ガイドライン(2012年改訂版)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、下記の点を加筆・修正した。
  1. 前回改定から、新しいガイドラインは発表されていない。
  1. 高齢者における心血管リスクに関する最近の論文(Min M, et al. J Clin Hypertens (Greenwich). 2019 Aug;21(8):1221-1227.)を引用し、加筆・修正した。

概要・推奨   

  1. 起立性低血圧症の診断には、起立試験が推奨される(推奨度1)
  1. 起立性低血圧症を来すすべての患者に、運動療法が勧められる(推奨度1)
  1. 生活指導で自覚症状が改善しない起立性低血圧症には、弾性ストッキングの装着が推奨される(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 起立性低血圧症は、臥位もしくは坐位から立位への体位変換時に、急激に血圧が低下する症候群である。
  1. 無症候性のこともあるが、頭痛、後頸部痛、めまい、ふらつき、立ちくらみ、眼前暗黒感、失神などの症状を伴うことが多い。
  1. 立位後3分以内に、①収縮期血圧が20 mmHg以上低下、または、②収縮期血圧の絶対値が90 mmHg未満に低下、あるいは③拡張期血圧が10 mmHg以上低下がみられたときに診断する。
  1. 65歳以上の高齢者の約20%にみられ、正常血圧患者だけでなく、高血圧患者でも起こり得る[1][2]
  1. 起立性低血圧症を起こす病態として、高齢者、糖尿病性神経症、パーキンソン病多系統萎縮症、薬剤性、アルコール性など、さまざまな基礎疾患がみられる場合がある
 
起立性低血圧症の原因

起立性低血圧症を来す病態と疾患
参考文献:
  1. Task Force for the Diagnosis and Management of Syncope; European Society of Cardiology (ESC); European Heart Rhythm Association (EHRA); Heart Failure Association (HFA); Heart Rhythm Society (HRS).Guidelines for the diagnosis and management of syncope (version 2009). Eur Heart J 2009; 30: 2631-2671.
  1. Hopson JR, Rea RF, Kienzle MG. Alterations in reflex function contributing to syncope: orthostatic hypotension, carotid sinus hypersensitivity and drug-induced dysfunction. Herz 1993; 18: 164-174.
  1. Hanlon JT, Linzer M, MacMillan JP, et al. Syncope and presyncope associated with probable adverse drug reactions. Arch Intern Med 1990; 150: 2309-2312.
  1. Cherin P, Colvez A, Deville de Periere G, et al. Risk of syncope in the elderly and consumption of drugs: a casecontrol study. J Clin Epidemiol 1997; 50: 313-320.
  1. Calkins H, Zipes DP. Hypotension and syncope. In: Zipes DP, Libby P, Bonow RO, Braunwald E, editors. Braunwald’s Heart disease. A Textbook of Cardiovascular Medicine.7th ed. Philadelphia, Elsevier Saunders 2005: 909-919.

出典

著者提供
 
  1. 一般的に予後良好だが、心疾患などの基礎疾患がある場合、その予後に依存する。高齢者では死亡率が増加するとの報告がある[3]
  1. 生活指導で症状が改善しない場合、薬物治療の適応である。
問診・診察のポイント  
  1. 緊急治療を必要とする高リスク患者を除外するため、以下の病歴を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
音羽勘一 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:今井靖 : 講演料(第一三共(株)),原稿料((株)南江堂)[2025年]

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起立性低血圧症

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