起立性低血圧症 :トップ    
監修: 永井良三 自治医科大学
音羽勘一 市立敦賀病院 循環器内科

概要

疾患のポイント:
  1. 起立性低血圧症とは、臥位もしくは坐位から立位への体位変換時に、急激に血圧が低下する症候群である。
  1. 立位後3分以内に、下記のいずれかがみられたときに診断とする。
  1. 収縮期血圧が20mmHg以上低下
  1. 収縮期血圧の絶対値が90mmHg未満に低下
  1. 拡張期血圧が10mmHg以上の低下
  1. 65歳以上の高齢者の20%にみられ、正常血圧患者だけでなく高血圧患者でも起こり得る。
 
診断:( >詳細情報 )
  1. 起立試験 エビデンス を行い、アルゴリズムに沿って診断を行う。
  1. 起立性低血圧の診断のためのアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 5分以上の起立試験で陽性になる症例も存在するため、偽陰性が疑われる場合、長時間の立位負荷(head-up tilt test)を行い診断する。
 
原因疾患・合併疾患の評価: >詳細情報 
  1. 起立性低血圧症を起こす病態として、循環血液量の減少を来す疾患、心原性、高齢者、糖尿病性神経症、 パーキンソン病 、 多系統萎縮症 、アルコール性、薬剤性など、さまざまな基礎疾患がみられる場合がある(評価方法: >詳細情報 )
  1. 起立性低血圧症の原因:<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、起立性低血圧症を評価するための検査例
  1. 立位への体位変換後、眩暈、ふらつき、立ちくらみ、失神などが数分で起こる際に起立性低血圧を想起する。
  1. 特に貧血、脱水、糖尿病、神経疾患がある場合は、起立性低血圧症を合併することが多い。
  1. 立位後3分以内に、下記のいずれかがみられたときに診断とする。
  1. 収縮期血圧が20mmHg以上低下
  1. 収縮期血圧の絶対値が90mmHg未満に低下
  1. 拡張期血圧が10mmHg以上の低下
○ 起立性低血圧を疑う症状を認める場合には、下記の試験を検討する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

起立性低血圧の診断のためのアルゴリズム
起立性低血圧の治療アルゴリズム
起立性低血圧症の原因
Tilt試験時の血圧変動
著者校正/監修レビュー済
2017/08/31


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