流産 :トップ    
監修: 金山尚裕 浜松医科大学 産婦人科
濱田洋実 筑波大学 医学医療系総合周産期医学

概要

疾患のポイント:
  1. 流産とは妊娠22週未満の妊娠中絶をいい、自然に起こる流産を自然流産、母体保護法に基づいて人工的に中絶された流産を人工流産という。本項での「流産」は「自然流産」を指す。
  1. 臨床的妊娠の約15%が結果的に自然流産に終わり、自然流産のほとんどが妊娠12週未満で起こる。
  1. 正常妊娠(切迫流産を含む)、異所性妊娠(子宮内外同時妊娠を含む)や胞状奇胎との鑑別診断が必要である。
  1. 特に、異所性妊娠(子宮内外同時妊娠を含む)の否定に努めることが最も重要である。
  1. 稽留流産の診断は、必ず適切な間隔をあけて複数回診察した後に行う。
 
診断: >詳細情報 
  1. 診断に際して最も重要な検査は超音波断層法検査である。異所性妊娠(子宮内外同時妊娠を含む)や胞状奇胎との鑑別診断を行う。
  1. (通常の子宮内妊娠の)流産と診断した場合、「流産としてどのような状態であるか(表のどれに該当するのか)」の診断を行う。<図表>
  1. 尿妊娠反応(尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピン[hCG]検査)は、妊娠そのものが疑わしいときや、異所性妊娠や胞状奇胎との鑑別診断時に重要である。
  1. 自然流産の分類:<図表>
 
治療:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 妊娠12週未満の稽留流産・不全流産・進行流産の場合は、待機的管理、あるいは外科的治療(子宮内容除去術)を行う。
  1. 妊娠12週未満の完全流産の場合は、外科的治療(子宮内容除去術)は行わずに経過を観察する。
  1. 妊娠12週未満の流産診療のアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 妊娠12週以降の場合には、流産の状態、子宮内に胎児が認められる場合はその大きさなどを勘案し、症例により治療方針を検討する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

流産の診断方法例
  1. 子宮内および付属器領域の状態の把握のために最も重要な検査である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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妊娠12週未満の流産診療のアルゴリズム
自然流産の分類
著者校正/監修レビュー済
2018/06/21