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誤嚥性肺炎

著者: 相野田祐介 日比谷クリニック渡航者外来/東京都立松沢病院 感染症科

監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター

著者校正/監修レビュー済:2020/03/12
参考ガイドライン:
  1. 米国胸部学会/米国感染症学会発行の成人市中肺炎診断治療ガイドライン 2019 (https://www.idsociety.org/practice-guideline/community-acquired-pneumonia-cap-in-adults/)

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概要・推奨  

  1. 誤嚥性肺炎の抗菌薬は、明らかな嫌気性菌の関与が考慮される状況(肺化膿症・膿胸)などの所見がある場合には、βラクタマーゼ産生型嫌気性菌カバーのあるものを選択することが推奨されている(推奨度2
  1. メトロニダゾール単剤の治療は推奨されていない。メトロニダゾールを用いる場合には、必ず口腔内レンサ球菌などに感受性のある薬剤([ペニシリンG[PCG]やアモキシシリン[AMPC]など)を併用する必要がある(推奨度3
  1. 誤嚥性肺炎の予防目的での経皮内視鏡下胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomyPEG)実施は、単独では明らかなエビデンスがないため推奨されない(推奨度3
  1. 誤嚥性肺炎の予防としての、栄養や経管栄養や口腔内ケアに関する介入は、おそらく誤嚥性肺炎を減らすことができる(推奨度2
  1. 誤嚥性肺炎の予防目的として、誤嚥時の抗菌薬投与はおそらく推奨されない(推奨度3
  1. 誤嚥性肺炎の予防目的での誤嚥時ステロイド投与は推奨されない(推奨度3
  1. 市中肺炎と異なり、院内肺炎としての誤嚥性肺炎では、一般的な院内肺炎の起因菌のカバーも、ガイドラインなどで推奨されているため考慮する(推奨度2
  1. 誤嚥性肺炎の治療期間は、一般的市中肺炎(community-acquired pneumoniaCAP)、院内肺炎(hospital-acquired pneumoniaHAP)、人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumoniaVAP)に準じて7日程度が推奨される(ただし起因菌が判明した場合には、その起因菌の治療期間に準じる)(推奨度2
  1. 早期のリハビリテーション導入は推奨される(推奨度2
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、米国胸部学会/米国感染症学会発行の成人市中肺炎診断治療ガイドラインが2019年に更新されたため、これに基づき更新。耐性菌やClostridium difficile感染症の問題などから、肺化膿症や膿胸など明らかに嫌気性菌が関与している場合を除き、安易な嫌気性菌カバーを行わないよう推奨されている。

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