リウマチ肘 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
水関隆也 広島県立障害者リハビリテーションセンター

概要

疾患のポイント:
  1. リウマチ肘とは、通常全身的な関節リウマチの一関節炎として現れる肘関節の腫脹、疼痛、運動障害として現れる。
  1. 多くの場合、全身的な関節リウマチの一関節炎として現れる。肘関節の腫脹、疼痛、運動障害が一般的であるが症状が進行すれば強直、変形もみられる。
  1. 生物学的製剤の治療への導入により最近は肘関節炎に遭遇する機会が少なくなった。
 
診断: >詳細情報 
  1. 関節リウマチにより肘関節内の滑膜が炎症を起こすと、関節液が増加し関節は腫脹する。
  1. 全身的に関節リウマチの合併を認め、下記の症状から他疾患を除外したときに診断となる。
  1. 肘の自動および他動可動域が制限されている。
  1. 腕橈関節の腫脹、圧痛を認める。<図表>
  1. XPで関節裂隙の狭小化、びらんを認める。逆に、関節裂隙の開大、パンヌスの形成を認めることもある。
  1. 肘X線写真・CTで関節症を除外する。関節症では、骨棘の形成、軟骨下骨の硬化像がみられる。痛風性関節炎、乾癬性関節炎、滑膜ヒダによる肘関節痛、外側上顆炎、内側上顆炎などを除外する。
  1. リウマチ肘の腫脹:<図表>
  1. 高度に破壊したリウマチ肘:<図表>
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 関節リウマチが投薬治療によってコントロールされれば関節破壊の進行は抑制される。
  1. 投薬によってもリウマチの病勢がコントロールできない例では、関節破壊は進行する。
  1. 関節リウマチに関する分類評価法の代表的はものとしてLarsen分類がある。
  1. Larsen分類:
  1. grade 1:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

確定診断のための検査例
  1. すべての患者に単純XPを撮影する。関節破壊の程度を評価する必要がある。
  1. 同時に、血液学的に関節リウマチの病勢をチェックする。投薬治療の効果を判定する必要がある。
○ RA診断は臨床症状、血液検査、X線所見、MRIなど総合的に行われるが、とりわけ血液検査の4)とMRI検査は早期RAの診断に有用である。一方、手術適応には、X線所見を参考とする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

リウマチ肘の治療体系
リウマチ肘の腫脹
高度に破壊したリウマチ肘
非拘束型人工肘関節 (K-NOW)
半拘束型人工肘関節 (Coonrad Morrey )
リウマチ肘 Larsen分類:grade 1
リウマチ肘 Larsen分類:grade 2
リウマチ肘 Larsen分類:grade 3
リウマチ肘 Larsen分類:grade 4
リウマチ肘 Larsen分類:grade 5
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02


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