今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 夛田 浩 福井大学医学部 病態制御医学講座 循環器内科学

監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門

著者校正/監修レビュー済:2020/07/09
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドラインに基づき、薬物選択のフローチャートの修正を行った。 

概要・推奨   

  1. 心電図上wide QRS頻拍の原因を、体表12誘導心電図から正確に診断することはしばしば困難である(推奨度2)
  1. 血行動態の安定した規則的な単形性のwide QRS頻拍に対するATPの急速静注は、wide QRS頻拍の原因疾患の鑑別に有用である(推奨度2)
  1. 血行動態が維持されたwide QRS頻拍は、さまざまな抗不整脈薬を用いて洞調律化を試みることが可能である。しかしながら、抗不整脈薬の使用はQT時間の延長や左室収縮能を抑制することにより血行動態が悪化する危険性があるために、抗不整脈薬の使用経験に乏しい場合や抗不整脈薬の単回投与で頻拍の停止が得られない場合には、鎮静後に同期下カルディオバージョンにより頻拍を停止させることが安全である(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. wide QRS頻拍の原因は、心室頻拍(ventricular tachycardia、VT)であることが多いが、変行伝導を伴う上室頻拍(supraventricular tachycardia、SVT)や右脚ブロックの症例に発作性上室頻拍を合併した場合にも認められる。
  1. 血行動態が不安定であれば、頻拍の原因にとらわれず、速やかな電気的除細動を試みる。
 
心房細動に対してナトリウムチャネル遮断薬を投与中に認められたwide QRS頻拍

心房細動に対してナトリウムチャネル遮断薬を投与した55歳男性。ナトリウムチャネル遮断作用により、心房細動は心房粗動に移行し、かつ房室伝導比が1:1となったため、心房興奮の変行伝導に伴い右脚ブロック型のwide QRSを呈した。

出典

著者提供
 
  1. 血行動態が維持される場合は、12誘導心電図を記録し、抗不整脈薬による洞調律化を検討する。
  1. 基礎心疾患に合併したwide QRS頻拍の原因は心室頻拍であることが多く、基礎心疾患の治療、および二次予防目的の植込み型除細動器が必要となる。<図表>
  1. 上室頻拍や特発性心室頻拍がwide QRS頻拍の原因である場合は、抗不整脈薬もしくはカテーテルアブレーションなどの治療が多くの場合有効である。
 
  1. 抗不整脈薬の使用はQT時間の延長や左室収縮能を抑制することにより血行動態が悪化する危険性があるために、抗不整脈薬の使用経験に乏しい場合や抗不整脈薬の単回投与で頻拍の停止が得られない場合には、鎮静後に同期下カルディオバージョンにより頻拍を停止させることが安全である(推奨度2OG)(参考文献:[1]
  1. 血行動態が維持されたwide QRS頻拍に対するさまざまな抗不整脈薬の有効性が検証されている。プロカインアミドは、低血圧やQRS時間の延長(投与前よりQT時間の延長<50%)が認められなければ最大17mg/kgの投与(20-50mg/分)を行い、アミオダロンは初期の10分間で150mg(日本国内では125mg)の静脈内投与およびその後の維持投与を行う。抗不整脈薬で頻拍の停止が得られない場合には、同期下カルディオバージョン(100J)で洞調律化を試みる。いったん、頻拍が不規則な場合や、多形性頻拍へと移行した場合には、電気的除細動(非同期)を速やかに行う。
問診・診察のポイント  
  1. 冷汗や意識レベルの低下を伴い、血行動態の悪化が疑われるwide QRS頻拍の場合、安静臥位としモニターを装着するとともに、急変時の対応に備え、救急カートおよび除細動器、酸素投与などを準備する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
夛田 浩 : 未申告[2024年]
監修:今井靖 : 講演料(第一三共(株)),原稿料((株)南江堂)[2025年]

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wide QRS頻拍

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