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食道癌

著者: 小澤壯治 東海大学 消化器外科

監修: 木下芳一 製鉄記念広畑病院

著者校正/監修レビュー済:2020/06/26
参考ガイドライン:
  1. 日本食道学会:食道癌診療ガイドライン 2017年版

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概要・推奨  

  1. 多量飲酒および喫煙は食道扁平上皮癌の危険因子であり、その発生に強い関連性がある。またアルコール摂取と喫煙を併せるとその危険率はさらに上昇する。
  1. 食道表在癌では色素内視鏡検査やnarrow band imaging(NBI)観察を含む内視鏡検査、拡大内視鏡検査、食道造影検査、超音波内視鏡検査(EUS)などを行い、総合的に診断を行う。狭窄が強く、内視鏡検査が不十分である場合は食道造影検査、EUS、CT、MRI検査にて診断する(推奨度2)
  1. 食道癌の病期診断において、術前深達度がT1b以深の症例では術前にFDG-PET検査を施行することが推奨される(推奨度2)
  1. 食道癌の壁深達度が粘膜層のうち、T1a-EP、T1a-LPM病変ではリンパ節転移はきわめてまれであり、内視鏡的切除により根治は十分可能である(推奨度2)
  1. 内視鏡的切除後に深達度T1a-MMと診断された場合、脈管侵襲陽性、またはINFcや垂直断端陽性の場合は追加治療を考慮する。深達度がT1bの場合、脈管侵襲や垂直断端陽性の有無を問わず、追加治療を考慮する(推奨度2)
  1. 低侵襲性、根治性、遠隔治療成績などに関して現時点では研究段階ではあるが、胸腔鏡、腹腔鏡下食道切除再建術や縦隔鏡、腹腔鏡を用いた内視鏡補助下経食道裂孔的非開胸食道抜去術などが報告されている(推奨度2)。食道癌に対する胸腔鏡手術は全国的に普及しており、2016年には約55の症例に胸腔鏡下手術が行われ、年々増加している[1]
  1. 胸部食道癌は頸・胸・腹の広範囲にリンパ節転移がみられることが多く、縦隔のリンパ節は十分に郭清する必要性から右開胸を行い、リンパ節郭清とともに胸腹部食道は全摘し、頸部、胸部、腹部の3領域のリンパ節を含めた切除範囲とすることが一般的である(推奨度2)
  1. 根治的化学放射線療法後の遺残・再発病変で切除可能な場合は、サルベージ手術が根治を望める唯一の治療法であるが、通常の手術に比べリスクが高いため、適応を慎重に評価し、十分なインフォームド・コンセントのもとに行うべきである(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、最新の食道学会全国登録集計に基づいたデータや新規採用されたニボルマブなどついて、加筆修正を行った。

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