食道癌 :トップ    
監修: 木下芳一 島根大学医学部附属病院
小澤壯治 東海大学 消化器外科

概要

疾患のポイント:
  1. 食道癌は世界中で8番目に多い食道部に起きる悪性腫瘍で男性(男女比約6:1)に多い。好発年齢は60~70歳代である。
  1. 占居部位は胸部中部食道に多く(約50%)、組織型は扁平上皮癌が90%以上を占める。
  1. 多量飲酒および喫煙は危険因子で、両者を併せると危険率はさらに上昇する。
  1. 同時性、異時性の重複癌が合わせて約20%で認められ、胃癌、咽頭癌の順に多い。
 
診断:
  1. 食道癌診断のファーストステップは上部消化管内視鏡検査(併せて生検)もしくは食道造影検査を施行し、存在診断を行う。食道表在癌では画像強調内視鏡を用いた上部消化管内視鏡検査を行う。 エビデンス 
 
ステージング、合併症の確認(T、N、M因子の決定): >詳細情報 
  1. ステージングのためT因子(壁深達度の診断)、N因子(リンパ節転移の診断)、M因子(遠隔臓器転移の診断)を各種画像検査を用いて行う。
  1. 上部消化管内視鏡検査やCT検査などの各種画像診断により、壁深達度、リンパ節転移、遠隔臓器転移の診断を総合し、食道癌取扱い規約のStage分類をもとに進行度診断を行う。
  1. 食道癌の病期診断において、術前深達度がT1b以深の症例では術前にFDG-PET検査を施行することが推奨される。 エビデンス 
  1. 食道癌の治療方針決定までの流れ:<図表>
  1. 食道癌のステージング:<図表>
  1. 食道癌の組織分類:<図表>
 
予後評価: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ステージング、合併症、治療方針決定
  1. 診断確定のための検査と、病期診断のために必要な検査を行う。
  1. 食道癌患者は比較的高齢で、長期間の飲酒、喫煙歴を有している場合が多いので、耐術能などを把握する必要がある。頭頸部癌や胃癌などの重複癌の検索が必要である。
○ 診断を確定し、病期を判定し、治療法を決定するためには以下の検査が必要となる。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

cStage 0、I 食道癌治療のアルゴリズム
cStage II、III 食道癌治療のアルゴリズム
cStage IV 食道癌治療のアルゴリズム
内視鏡的切除の適応
食道癌の治療方針決定までの流れ
食道癌手術切除例の生存曲線
食道癌内視鏡治療例の生存曲線
食道癌手術切除例臨床病期別の生存曲線
著者校正/監修レビュー済
2018/03/15


  • 腫瘍 の他のコンテンツを見る
詳細ナビ