• 内分泌 の他のコンテンツを見る
橋本病

著者: 伊藤光泰 名駅前診療所保健医療センター

監修: 平田結喜緒 公益財団法人 兵庫県予防医学協会 健康ライフプラザ

著者校正/監修レビュー済:2020/02/27
参考ガイドライン:
  1. 日本甲状腺学会:甲状腺疾患診断ガイドライン2013 慢性甲状腺炎(橋本病)の診断ガイドライン

概要・推奨  

  1. 橋本病の診断には甲状腺超音波よりも血中抗甲状腺抗体の測定が重要である(推奨度1
  1. 橋本病による甲状腺機能低下症に対して食事中のヨードを制限すると甲状腺機能低下症が改善するので、ヨード過剰が疑われる場合にはまずヨード制限をすることが勧められる(推奨度1)
  1. 750μg/日以上のヨード摂取は、特に甲状腺機能低下症境界領域にある患者には有害な作用をもたらす。マイクロゾーム(TPO)抗体陽性の人はヨードの摂取を控えるように勧める(推奨度1)
  1. ヨード不足地域の患者にヨードを投与すると、甲状腺の自己免疫を誘発し甲状腺機能を障害する。ヨード不足地帯におけるヨードの投与はヨードによる甲状腺機能障害と自己免疫を生じるので、投与量に注意する。
  1. 甲状腺機能低下症に対するL-T4補充療法をL-T3とL-T4の併用に切り替えても健康感、認知機能への効果は変わらないので、変更する必要はない(推奨度3)
  1. 潜在性甲状腺機能低下症あるいは潜在性甲状腺中毒症と死亡率との関連性は低い。心血管イベントの抑制や生命予後を改善する目的で潜在性甲状腺機能異常を治療すべきではない(推奨度3)
  1. 喫煙が橋本病罹患のリスクを上げる傾向がみられるが、統計学的には有意ではない。しかし喫煙はバセドウ(Basedow)病のリスクを上げ、特に眼症のリスクを高めるので、甲状腺疾患では禁煙すべきである(推奨度1)
  1. 甲状腺自己免疫は甲状腺機能低下症あるいは不妊に関連するので、甲状腺疾患の既往あるいは家族歴のある場合、甲状腺腫のある場合、ほかの自己免疫疾患のある場合、不妊あるいは甲状腺疾患を疑う症状・所見がある場合には、甲状腺自己抗体と血清TSHとFT4の測定が推奨される(推奨度2)。ただし、スクリーニング検査と介入治療までは現時点で推奨されていない(推奨度3)
  1. 甲状腺自己免疫は甲状腺機能低下症と関連し流産、早産などの合併症に関連するので、抗甲状腺自己抗体陽性の妊娠では流産や早産に注意が必要である(推奨度2)
  1. 妊娠初期の潜在性を含む甲状腺…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、疾患情報(疫学・病態)と診断について加筆した。


ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
Thank you for serving us!