成人成長ホルモン分泌不全症 :トップ    
監修: 平田結喜緒 公益財団法人 兵庫県予防医学協会 健康ライフプラザ
福田いずみ 日本医科大学大学院医学研究科 内分泌糖尿病代謝内科学分野

概要

疾患のポイント:
  1. 成長ホルモン(GH)分泌不全症とは、成長ホルモン分泌不全により、易疲労感、スタミナや集中力の低下などの自覚症状や、皮膚の乾燥と菲薄化、体脂肪(内臓脂肪)の増加と除脂肪体重の低下、骨量や筋力低下などの所見が認められるようになる疾患である。
  1. 成長ホルモン分泌不全症(下垂体前葉機能低下症)は指定難病であり、認定基準を満たす「確実例」では申請し認可されると、保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. 成人では、視床下部―下垂体領域の器質性病変がある場合、またはその既往や治療歴を有する症例を対象としてスクリーニングを行う。 エビデンス 
  1. 症状として、易疲労感、スタミナや集中力の低下などの自覚症状、皮膚の乾燥と菲薄化、体脂肪(内臓脂肪)の増加と除脂肪体重の低下、骨量や筋力低下などの所見がみられる。
  1. 小児期発症例( 成長ホルモン分泌不全性低身長 )では成長障害を伴うが、性腺機能低下症を合併している症例や適切なGH補充療法を受けた症例では成人期には必ずしも成長障害がみられるわけではない。
  1. 確定診断には、GH分泌刺激試験にてGH頂値に異常値を認めることより診断となる。正常域であれば、GH分泌不全症は除外できる。
  1. 頭蓋内器質性疾患の合併ないし既往歴、治療歴または周産期異常の既往があり、かつGHを含めて複数の下垂体ホルモンの分泌低下がある症例では1種類のGH分泌刺激試験の結果が基準を満たせば本症の診断が可能である。これ以外の場合には2種類以上のGH分泌刺激試験を施行し、いずれも診断の基準を満たすことを確認する(厚生労働省ガイドライン)。
  1. 血中IGF-Ⅰ値は年齢・性別基準値に比べ低値であることが多いが、基準値内であっても本症を否定できない。 エビデンス 
 
合併症の評価:
  1. GHを含めた複数の下垂体ホルモンの分泌低下を合併することが多いため、スクリーニング目的でほかの下…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

GH頂値を確認するための検査例
  1. 確定診断は、GH分泌刺激試験にてGH頂値に異常値を認めることによりなされる。正常域であれば、GH分泌不全症は除外できる。
  1. 血中IGF-Ⅰ値は年齢・性別基準値に比べ低値であることが多いが、基準値内であっても本症を否定できない。 エビデンス 
  1. GH分泌刺激試験でGH頂値が正常域であれば、GH分泌不全症は除外できる。 エビデンス  
○ 下記の検査を行う。

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  • 成人成長ホルモン分泌不全症に関する詳細情報
  • 成人成長ホルモン分泌不全症に関する評価・治療例(詳細) (1件)
  • 成人成長ホルモン分泌不全症に関するエビデンス・解説 (10件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

著者校正/監修レビュー済
2016/04/01