2型糖尿病 :トップ    
監修: 野田光彦 埼玉医科大学
能登 洋 聖路加国際病院 内分泌代謝科

概要

疾患のポイント:
  1. 2型糖尿病とは、加齢、肥満、運動不足などが原因で、インスリン分泌低下と感受性低下の2つが生じることにより血糖値が高くなる疾患である。
  1. 病初期には自覚症状がほとんどないが、病気の進行につれ全身の大血管、小血管や神経が障害され、網膜症、神経障害、腎障害などの合併症を引き起こし、また、末梢動脈疾患や心筋梗塞、脳梗塞などの心血管疾患や感染症のリスクとなる。
 
診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 高血糖やHBA1cの上昇を認めた場合、「糖尿病型」の診断となる。その後、別の日に再検査をして「糖尿病型」が再度確認された場合に糖尿病の診断となる。
  1. その後、病歴などを総合的に判断して1型糖尿病やほかの成因を除外し、2型糖尿病の診断となる。全糖尿病患者の90~95%を2型糖尿病が占める。
  1. 糖尿病型の診断
  1. 下記のいずれかの高血糖・HBA1cの上昇を認めた場合に「糖尿型」の診断となる。なお、空腹時血糖が110mg/dl未満かつ負荷後2時間血糖値が140mg/dl未満の状態を「正常型」と呼び、空腹時血糖が126mg/dl未満かつ負荷後2時間血糖値が200mg/dl未満の状態で正常型でない場合を「境界型」と呼ぶ。
  1. 1:早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
  1. 2:随時血糖値200mg/dl以上
  1. 3:75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値200mg/dl以上
  1. 4:HbA1c(NGSP)6.5%以上
  1. 空腹時血糖値および75g経口ブドウ糖負荷試験による高血糖の基準:<図表>
  1. 経口ブドウ糖負荷試験の詳細な適応は、「診断:経口ブドウ糖負荷試験が推奨される場合: >詳細情報 」を参照にしてほしい。
  1. 糖尿病の診断:
  1. 一部の例外を除き「糖尿病型」と判定された場合、別の日に再検査し、再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断する。ただしHbA1cのみの反復検査による診断は不可である。
  1. 例外:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 上記糖尿病型、糖尿病の定義に基づき、空腹時血糖、随時血糖、HbA1c、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値の結果を評価し、糖尿病の診断とする。
  1. HbA1c検査に比べると、OGTT検査は手間がかかり患者の負担も多い。しかし、HbA1cが糖尿病の判定基準を満たしていない場合でも、糖尿病が疑われる人や、糖尿病を発症する危険性が高いとみられる人には、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を実施することが勧められる(経口ブドウ糖負荷試験の詳細な適応は、「診断:経口ブドウ糖負荷試験が推奨される場合: >詳細情報 」を参照にしてほしい)。
○ 2型糖尿病を疑った患者には、下記の検査を考慮する。糖尿病疑いの人や、糖尿病を発症する危険性が高いとみられる人には、OGTTを実施することが勧められる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

糖尿病診断のアルゴリズム
糖尿病患者の治療の流れ
空腹時血糖値および75g経口ブドウ糖負荷試験による高血糖の基準
糖尿病の薬の作用
インスリン注射の組み合わせ例
各DPP-4阻害薬の特徴
著者校正/監修レビュー済
2017/11/30


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