高尿酸血症 :トップ    
監修: 野田光彦 埼玉医科大学
田中隆久 田中内科 大宮糖尿病クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 高尿酸血症とは、男女とも血清尿酸値が7mg/dL以上を認める状態である。
  1. 成人男性では20%以上が高尿酸血症の基準に当てはまる。それに対し、女性では5%未満である。無症状で発見される高尿酸血症は、まず二次性の高尿酸血症の除外が必要である。
 
診断:
  1. 男女とも血清尿酸値が7mg/dLを高尿酸血症と定義する。
  1. 診断には二次性の高尿酸血症の除外を行う。
 
二次性の高尿酸血症の評価: >詳細情報 
  1. 頻度の高い疾患:
  1. 薬剤性、脱水、腎不全、悪性腫瘍
  1. 重篤な疾患:
  1. 腫瘍融解症候群
  1. 治療可能なまれな疾患:
  1. 溶血性貧血、二次性多血症、尋常性乾癬、横紋筋融解症
 
病型:
  1. 高尿酸血症は、尿酸産生過剰型、尿酸排泄低下型、混合型に大別される。
  1. 尿酸排泄量が0.51mg/kg/時以上である場合には、尿酸産生過剰型と判断する。
  1. 尿酸クリアランスが7.3ml/分未満である場合には、尿酸排泄低下型と判断する。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療の適応:
  1. 日本のガイドラインでは、「無症状でも血清尿酸値が9mg/dLを超えれば治療を開始する」とあるが、高尿酸血症は、痛風や尿路結石を合併しない限り無症状で、治療がただちに必要になることはない。まれだが高尿酸血症治療薬に副作用があることより、無症状では薬物治療を始めないという対応も選択肢の1つである。
  1. 痛風発作の反復、痛風結節、クレアチニンの上昇があれば治療を開始する。悪性腫瘍の化学療法中の高尿酸血症にも治療が必要である(悪性腫瘍の化学療法中の高尿酸血症の治療の詳細は 腫瘍崩壊症候群 を参照)。
  1. 高尿酸血症の診断治療の流れ:アルゴリズム

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価例
  1. 初診時に、二次性高尿酸血症の評価と、心血管疾患のリスクの評価のため、下記の検査を評価する。 エビデンス  エビデンス 
  1. 高尿酸血症は腎障害のリスクであり、腎機能のフォローが推奨される。 エビデンス 
○ 初診時に、二次性高尿酸血症と腎障害の評価と合併症の評価を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

高尿酸血症の診断治療の流れ
著者校正/監修レビュー済
2017/12/25


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