帯状疱疹後神経痛 :トップ    
監修: 山本舜悟 京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
後藤道彦 University of Iowa Carver College of Medicine

概要

疾患のポイント:
  1. 帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の皮疹消失後にも1カ月以上その部位に持続する疼痛と定義され、帯状疱疹の最も多い合併症である。
  1. 帯状疱疹の患者の約20%で発症するとされ、若年者での頻度は10%以下であるが、60歳以上の高齢者では40%前後まで頻度が上昇する。

診断: >詳細情報 
  1. 帯状疱疹を発症した患者が、皮疹の消失後にも持続した疼痛を同じ部位に訴える場合、帯状疱疹後神経痛と診断される。
  1. 帯状疱疹が重症・長期になるほど、帯状疱疹後神経痛の頻度も上昇する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 疼痛の程度や訴えの程度は個人差が大きく、重症度の決定は主観的な訴えに依存する。
  1. 症状は無治療で6カ月以内に自然消失することも多い。ただし、疼痛が慢性化し数カ月から数年続くこともまれではなく原因を取り除くことは難しいため対象療法を主に行うこととなる。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 軽症でQOLに影響を与えていない場合には経過観察も適切な対応といえる。
  1. 治療を必要とする場合、三環系抗うつ薬・ガバペンチン・プレガバリンなどが選択枝となる。 エビデンス 
  1. 通常は三環系抗うつ薬が第1選択となるが、高齢者・心血管疾患の合併・尿閉の既往などで使用できない場合にはガバペンチン・プレガバリンなどのGABA構造類似体を用いる。
  1. 重症例では麻薬系鎮痛薬を必要とする場合もある。 エビデンス 

専門医相談のタイミング: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

治療方針
  1. 症状は6カ月以内に自然消失することも多く、軽症でQOLに影響を与えていない場合には経過観察も適切な対応といえる。
  1. 治療を必要とする場合、三環系抗うつ薬・ガバペンチン・プレガバリンなどが選択枝となる。 エビデンス 
  1. 通常は三環系抗うつ薬が第1選択となるが、高齢者・心血管疾患の合併・尿閉の既往などで使用できない場合にはガバペンチン・プレガバリンなどのGABA構造類似体を用いる。
  1. 重症例では麻薬系鎮痛薬を必要とする場合もある エビデンス 
  1. 軽度の痛みの場合には効果を示すこともあるがアセトアミノフェン、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)はほぼ無効である。
○ 症状に合わせて、下記を適宜用いる。通常は1)ならびに2)が第1選択となるが、症状のコントロールが難しい場合には2)に換えて3)または4)を用いる。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の治療アルゴリズム
胸部の帯状疱疹
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10