ベーチェット病(眼科) :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
園田康平 九州大学大学院医学研究院眼科学分野

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. ベーチェット病は、皮膚粘膜病変を特徴とする、原因不明の自己免疫性疾患である。
  1. 口腔内アフタ性潰瘍(口腔内アフタ)、結節性紅斑などの皮膚症状、ぶどう膜炎などの眼症状、外陰部潰瘍の4つが主症状である。副症状に、関節炎や副睾丸炎、特殊病型として腸管・血管・神経病変がある。
  1. 上記症状が出現と消退を繰り返すことが特徴である。
  1. ベーチェット病は、指定難病であり、重症度基準Ⅱ度以上の場合などでは、申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. わが国の厚生労働省研究班による診断基準(2010年改訂)を用いる。 >詳細情報 
  1. 4主症状すべてを満たせば完全型ベーチェット病と診断されるが、3主症状、眼症状+1主症状、2主症状+2副症状、眼症状+2副症状という組み合わせの場合、不全型ベーチェット病と診断される。
  1. 特殊病型(腸管・血管・神経)は、ベーチェット病(完全型・不全型)と診断されている例が前提である。
  1. 診断基準に含まれる主症状・副症状ともに、ベーチェット病に対する特異性は高くないこと、鑑別すべき疾患が多いことを認識する必要がある。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. わが国の厚生労働省研究班による活動期分類や重症度分類を参考とする。
 
治療: >詳細情報 
  1. 腸穿孔の恐れのある腸管病変、血管病変、神経病変、網脈絡膜病変や神経病変を認める場合は、免疫抑制剤(シクロスポリン[CsA]、シクロホスファミド[CY]、アザチオプリン[AZP]、サラゾスルファピリジン[SASP]、メトトレキサート[MTX]など)やステロイド薬の短期間全身投与(血管病変に対する抗凝固薬や抗血小板薬の併用)が積極的に考慮される。…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

軽症の治療例
  1. 眼発作には前眼部型、後眼部型、混在型がある。
  1. 前眼部発作に対してはステロイド薬点眼、結膜下注射に加えて、散瞳薬による瞳孔管理を行う。
  1. 後眼部発作に対しては頻回のステロイド薬後部テノン嚢下注射を行う。混在型については、両方の治療を併用する。
○ 前眼部発作に対しては1)2)の併用を考慮する。後眼部発作に対しては、3)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

黄斑部を含む後眼部大発作
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ベーチェット病のフルオレセイン蛍光眼底造影検査
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22