重症頭部外傷

著者: 瀬良誠 福井県立病院 救命救急センター

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正/監修レビュー済:2020/03/12
参考ガイドライン:
  1. Guidelines for the Management of Severe Traumatic Brain Injury 第4版
  1. 頭部外傷治療・管理のガイドライン(第4版)

概要・推奨  

  1. 重症頭部外傷はまだ確立されたエビデンスが乏しく、国内外のガイドラインでは「すべきこと」よりも「避けること」「してはいけないこと」に重点がおかれている。
  1. 重症頭部外傷では2次性脳損傷の予防に重点がおかれる。
  1. 低血圧(収縮期血圧110~120mmHg)と低酸素(SpO290%)は明らかな予後不良因子のため、これらを回避することに細心の注意を要する。
  1. 重症頭部外傷では約60%に他部位の外傷を合併しているため、JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)に準じて対処することが推奨される。
  1. 重症頭部外傷ではA(気道)とB(呼吸)の異常に特に注意し、確実な気道確保を念頭に対処することが推奨される。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 頭部外傷治療・管理のガイドラインの改訂に伴い、Guidelines for the Management of Severe Traumatic Brain Injuryに基づくエビデンス文にこの日本のガイドラインの推奨を対比できるように追記した。
  1. 今回の頭部外傷治療・管理のガイドラインの改訂ポイントは以下である。
  1. 「頭部外傷に伴う凝固線溶系障害」、「早期リハビリテーション」、「外傷急性期の精神障害」、「多発外傷」の4項目が新規に追加された。
  1. 「小児・高齢者重症頭部外傷」がその内容の充実とともに対象患者の広がりに合わせて「小児頭部外傷」と「高齢者頭部外傷」の2項目へ変更された。


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