全身の疼痛 :トップ    
監修: 野口善令 名古屋第二赤十字病院
吉見祐輔 名古屋第二赤十字病院 総合内科

概要

  1. 慢性疼痛治療ガイドライン
の発表に伴い、現在アップデート中
 
症状のポイント:
  1. 全身の疼痛とは、文字通り全身が痛む症状のことである。
  1. 「全身の疼痛」を訴える患者には、まず疼痛を筋痛、関節痛、神経障害性疼痛、骨痛のいずれであるのか可能な限り分類し、それぞれの鑑別診断を考える( エビデンス )。ただし明らかな原因がないのにもかかわらず痛みを訴える場合には、線維筋痛症や疼痛性障害の可能性を検討する。
  1. 特に線維筋痛症については分類基準、予備診断基準があり、それを参考に診断を行うことが勧められる(診断基準:<図表>)。

緊急対応: >詳細情報 
  1. 全身の疼痛において緊急な対応が必要な疾患としては多発骨転移や多発性骨髄腫における高Ca血症、血管炎や横紋筋融解による急性腎不全などがある。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 原因が確定するまでは非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)による疼痛管理を行うことが多いが消化管出血に注意が必要である。
  1. またNSAIDsのなかでもCOX2阻害薬は消化管出血のリスクは少ないとされる。
  1. 神経性の疼痛であればプレガバリンを使用することも検討する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 専門的治療が必要な疾患である血管炎、横紋筋融解、多発骨転移、多発性骨髄腫、皮膚筋炎、多発筋炎などは専門医に送る必要がある。
  1. 繊維筋痛症についても診断が難しく、疑わしければ専門医に相談するほうがよい。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 ・アルゴリズム:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

疼痛の原因を分類するための評価例
  1. 関節痛、筋痛、骨痛、神経障害性疼痛を鑑別するために行うことがすすめられる検査
(検査のみならず病歴、身体所見と合わせて判断する)。
○ 下記を病態にあわせ適宜行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

全身痛の鑑別
筋痛の鑑別
神経障害性疼痛の鑑別
骨痛の鑑別
その他の痛みの鑑別
線維筋痛症分類基準(ACR1990)
線維筋症の予備診断基準(米国リウマチ学会2010)
線維筋痛症圧痛点
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13


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