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ヘリコバクター・ピロリ感染症

著者: 塩田星児1) 大分大学医学部附属病院 総合内科・総合診療科

著者: 村上和成2) 大分大学医学部附属病院 消化器内科

監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院

著者校正/監修レビュー済:2019/12/13
参考ガイドライン:
  1. 日本ヘリコバクター学会H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版

概要・推奨  

  1. ピロリ菌感染症には除菌治療が勧められる(推奨度1)。
  1. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、たとえ瘢痕期であっても除菌治療が勧められる(推奨度1)。
  1. 早期胃癌に対して内視鏡的治療を行った場合も除菌治療が勧められる(推奨度1)。
  1. 萎縮性胃炎に対する除菌により胃粘膜の萎縮が改善し、胃癌の発生抑制が期待できることから、除菌治療が勧められる(推奨度1)。
  1. ピロリ菌の感染診断は内視鏡による迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法と、内視鏡を必要としない血中・尿中抗体測定法、尿素呼気試験、便中ピロリ菌抗原測定法の検査法のなかから1種類を用い、複数の検査法を用いることが勧められる(推奨度1)。
  1. 一次除菌にはプロトンポンプ阻害薬(PPI)もしくはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)、アモキシシリン(AMPC)、クラリスロマイシン(CAM)の7日間投与の3剤併用療法が勧められる(推奨度1)。
  1. CAMに対する耐性率が上昇し、一次除菌の成功率は低下してきている。一方P-CABであるボノプラザンを用いた一次除菌療法の第Ⅲ相二重盲検試験では、CAM耐性菌に対しても82%の除菌成功率であった。P-CABを用いた一次除菌療法はCAM耐性菌に対しても除菌成功率が高い(推奨度1)。
  1. 二次除菌療法としては、プロトンポンプ阻害薬(PPI)もしくはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)+アモキシシリン(AMPC)+メトロニダゾール(MNZ)が最も推奨される(推奨度1)。
  1. 除菌後にもわずかながら再陽性化があり、定期的なピロリ菌の検査を行うことが勧められる(推奨度2)。
  1. 除菌後も胃癌の発生が報告されているため、定期的な上部消化管内視鏡検査が必要である(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、準拠ガイドラインを記載した。


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