今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 伊藤千春1) 真岡メディカルクリニック

著者: 長田太助2) 自治医科大学 腎臓内科学

監修: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

著者校正/監修レビュー済:2024/06/26
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、エビデンスランクの追加と最新のコホート研究の内容を追記した。
 

概要・推奨   

  1. 腎梗塞の原因の半数は心原性塞栓であり、その大部分は心房細動が基礎疾患である(推奨度1、S)
  1. 腎動脈塞栓症および腎梗塞の画像診断の第1選択は造影CTである(推奨度1、O)
  1. 腎梗塞の多くは血尿がみられるが、なくとも否定はできない(推奨度2、O)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 腎梗塞は、腎動脈主幹部もしくはその分枝が何らかの原因により閉塞し、虚血・低酸素により腎組織が傷害を受ける疾患である。
  1. 腎梗塞の頻度は、約3/10万人年[1]、新規入院あるいは入院中症例の0.0016~0.003%[2][3]、救急外来受診者の0.007~0.013%[3][4]、側腹部痛を訴える患者の1.8%と報告されている[5]。発症者の年齢は60歳程度で、性差は報告によって異なるが、男女ほぼ同等である。塞栓による腎梗塞は、左側が右側より多い報告もあるが、確定的ではない。凝固能亢進が原因となる場合、両側性に起こることが多い。
  1. 腎梗塞の病因は大きく、心および血管原性(心房細動、心弁膜症、虚血性心疾患、動脈粥腫由来血栓)、腎動脈障害性(腎動脈狭窄症、腎動脈解離、線維筋性異形成)、凝固能亢進(遺伝性血栓症、高ホモシスチン血症、抗リン脂質抗体症候群)、特発性に分けられる[6]。既往歴・心血管合併症など臨床的背景を把握することが、原因同定には重要である。約半数が高血圧あるいは脂質異常症を合併する[1]。わが国での報告も散見されるが、世界的にCOVID-19での報告が多くなっている[7]。血管侵襲性の高いムコール症を合併し、本症を発症している例も散見される[8][9]。外傷やコカインによる血管攣縮も一因となる。
  1. 心および血管原性は全体の45%、腎動脈障害性は16%、凝固能亢進は9%で、心および血管原性のうち、心房細動は76%程度である[10]
  1. 急激な側腹部痛、背部痛、悪心嘔吐などを訴える場合から無症状までさまざまであるが、早期診断・早期治療が重要であるため、リスクファクターを有し、尿所見や血液検査で本疾患の可能性がある場合、必ず鑑別診断に入れる必要がある[11][12]
  1. これまでの報告では、診断まで数日かかる例も散見され、可及的早期に造影CT、待機的とはあるが、MRI、腎動態シンチグラフィ(レノグラム)などの画像検査を施行して、確定診断を目指す[13][14]。Hazonavらは89例の腎梗塞例で、入院時の正診率は33%であり、48%が診断までに48時間以上経過していたと報告している[12]
問診・診察のポイント  
高頻度に認められる症状(参考文献:[11][12][15]
  1. 急激な側腹部・腹部・背部痛とそれに伴う悪心・嘔吐・発熱

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
伊藤千春 : 特に申告事項無し[2025年]
長田太助 : 未申告[2024年]
監修:岡田浩一 : 講演料(アステラス製薬(株),協和キリン(株),第一三共(株),アストラゼネカ(株),日本ベーリンガーインゲルハイム(株),小野薬品工業(株),ファイザー(株),田辺三菱製薬(株),鳥居薬品(株)),研究費・助成金など(バイエル薬品(株),中外製薬(株))[2025年]

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